衣川晃弘大先生の見聞会講話集「21世紀を幸せに生きる」第13巻より
2020年(令和2年)11月7日 ベストグループ東北一日研修 ②
人は、自分に利がなければ寄ってこないのです。皆さんも「この人と付き合ったら自分の人生が損する」というような方とは、付き合わないでしょう。その人と付き合うと何か自分にとってプラスがあると思うから、付き合うのではないですか。
仕事でも、失敗するよりも成功するほうが良いと思います。貧乏よりも、お金はあったほうが良いと思います。なぜなら、私が貧乏な家庭で育ったからです。中学三年までに夜逃げの経験を四十回以上経験しています。
父は夜逃げの名人だったのです。私が小学五年~六年の時は、六畳の間に七人が住んでいたくらい、貧しい家庭だったのです。しかし、そこから学んだことはたくさんあったのです。
妹は風邪がもとで肺炎になり、二歳の時に亡くなったことも経験しています。お金が無かったので医者に行けなかったのです。しかし私は、自分が貧乏であることを卑下(ひげ)したことはないのです。
私は学生時代、お金持ちの友達ともへっちゃらで付き合っていたのです。中学校の時の一番の友達は、とてもお金持ちの家の子供でしたが、へっちゃらで家に遊びに行っていました。私の高校時代は、福知山でも有数のお金持ちの友達が二人いたのです。
私は、家が貧乏だということは何とも思いませんでした。それよりも、人間性が悪いのが一番良くないと思いました。私の幼少期はどんなに貧乏でも、父と育ての母は、家ではお金の話を一切しませんでした。
「三つ子の魂百まで」と言われるように、三歳までに親が教えたことは、子供は信じるのです。その時に「お金が大事」と子供に教えたら、子供はお金が一番大事と思うのです。
育ての母は「ボロは着てても心は錦。晃弘、覚えておきなさい。お金に心を売ったら終わりやで」と教えてくれました。私は育ての母から、命の存在や人間性、人格の大切さを徹底的に教えられたのです。だから私は、お金よりも一番大事なのは人間性だと思ったのです。その結果、私は社会に出たら、何をやっても成功させて下さったのです。
自分には力がないから、人様に頼るしかないと考えたのです。しかし、それには人から好かれなければ、人は寄ってこないではないですか。人に嫌われたら寄ってこないではないですか。では、人に好かれる方とはどのような方ですか。
人柄で人は寄ってくるのです。人から支えられる人格、人から好かれる人格です。ですから、ネガティブな人、暗い人には、人は寄ってこないのです。明るい人に、人は寄ってくるのです。
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