衣川晃弘大先生の見聞会講話集「21世紀を幸せに生きる」第11巻より
2018年(平成30年)3月23日 ベストグループ東北見聞会 ②
二歳半の時に育ての母が来て、「晃弘、一番大事なのは命やで。命があるから生きているんやで」、「お母ちゃん、命って見えるんか?」、「見えるで」、「へ~。形は?」、「丸いで」、「大きさは?」、「一寸の虫にも五分(一・五センチ)の大きさやで」、「色は?」、「白い光を放射しているんやで」と具体的に教えてくれました。
これが当時の日本人です。今、命について具体的に教える親はいるでしょうか。父は私を育てるために国鉄を辞めて、石屋さんを始めたのです。当時は戦後で、お金のない家庭もたくさんありました。
父は人柄が良いので、お金の無い方には手付金だけを貰って、残りの代金を貰わなかったのです。だから私は、そんな父を恨むことはできなかったのです。「お金の無い方からお金を貰わないお父ちゃんは偉いなぁ」と感謝の気持ちが出てきたのです。
しかし父は、育ての母をよく叩いていました。その姿を見て、「お父ちゃん、どうしてお母ちゃんを叩くんや? それは間違っているで」と、三歳から父を説法していました。
このような大変な家庭の中でも悪い子に育たなかったとしたら、私は命の存在と道徳の大切さを信じたからです。だから、どんな苦しい家庭の中でも笑顔だけはあったのです。
皆さんは何か壁にぶち当たると「できません」と言うでしょう。それはあなた方が決めた人生であって、私は壁にぶち当たってからが人生の始まりだと思ったのです。これが皆さんと私の考え方の違いです。
父は百のうち二未満しか能力を出していなかったのです。だから父は、何をやっても上手くいかなかったのです。つまり、失敗者は百のうち二未満しか能力を出していないのです。
失敗者は「できません」、「無理です」と言うのです。社会的に成功者と言われる方でも、百のうち五未満しか能力を出していません。しかし、成功者は「できる」と言います。
そして、百のうち五以上の能力を出す人は、潜在能力という見えない力が出てくるのです。この潜在能力が出てくると、凄いことが起こるのです。
私は小さい時から命の存在を本当に信じていたので、ひょっとしたら百のうち五以上の能力が出ていたかも知れません。百のうち五以上の能力が出るということは、凄い能力なのです。
見えない存在を信じることによって、見えない能力が出てくるのです。ですから私から言えば、あなた方は頭では「私は見えない存在を信じています」と思っていても、実際はそうではないかも知れません。
私は大したことのない人間ですが、事業をやっても、何をやってもトップクラスにならせて頂いたのです。私は赤い心(激性)、黒い心(鈍性)、白い心(浄性)の三つの心のバランスが取れていたので、何をやっても成功させて下さったのです。
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