衣川晃弘大先生の見聞会講話集「21世紀を幸せに生きる」第9巻より
2017年(平成29年)2月12日 ベストグループ関東地区見聞会 ③
クリシュナが亡くなった後、その教えを伝えていくのが聖者の役目だと、インドでは言われました。そして百年前に、シルディという方がお生まれになりました。私は六年前に亡くなられた偉大なる御方から使命をお預かりしました。この方につながる努力をしたら、真理が分かるようになりました。
そうすると、何があっても揺らがなくなりました。そして、素晴らしい方々が育ってき出したのです。真理を学び出すと仕事もできるようになるのです。人格が素晴らしくなるとお客様の方から「契約して下さい」と言われるのです。あなた方はどこかに信用されないものがあるから「少し考えさせて下さい」と言われるのでしょう。
何が一番大事ですか? 人間性が一番大事です。それを忘れてはいけません。あなた方はそれを無視して、枝葉ばかりを伸ばそうとしているのです。まずは大地に根を張りながら、そして枝葉を伸ばしたらどうですか。その前に、大地に根を張るべきでしょう。そうでなければ同じ繰り返しをするのです。
私はインドで二十四年間、日数にして二千日以上滞在して、人間は真理を知るためにお創りになられたということが、やっと分かるようになりました。私は一円も頂いていないのです。私は皆さんに素晴らしい人間になって頂くお手伝いをさせて頂くために、派遣されているのです。
人間は何のために生まれたのでしょうか。お金を得るために生まれたのではないのです。仕事は良い仕事をしなければいけません。「良い仕事をしなさい。責任を果たしなさい」と必ず言っています。仕事を通して社会に貢献しなければいけません。しかし、仕事をすることが目的ではありません。
生きるために仕事をするのです。生きるためにはお金が必要なのです。でも、仕事をすることは生きる目的ではないのです。だから私は五十四歳で、パッと社長を引退したのです。それ以来、私はお金を貰っていません。生活ができるからです。お金というのは生きるために必要な道具であって、生きる目的ではありません。
仕事が人生の目的ではありません。人として生まれた目的は何なのか。その目的を知ることが、人間の生まれた目的なのです。この宇宙で最高の生物は人間なのです。この最高の生物である人間が、小さなことで煩っているのです。それがあなた方ではないですか。
私の生きている喜びは凄いものです。なぜなら、皆さんが幸せになっていくからです。こんなに嬉しいことはありません。しかし、私もそれだけの努力はしています。元々素晴らしいからなれるのではないのです。
真理が分かる人間が最高なのです。真理が分かる人間になった時に、何をやっても成功するのです。同じ成功をしたければ、真理が分かる人間になって成功して下さい。そうすれば、素晴らしいことが起こるでしょう。悩みもなく、得た利益を人類のためにお使いになれば、素晴らしいことではないですか。
人間は誰でも、最高の人間になるために創られたのです。最高の人間とは真理が分かり、根っこが地下水に到達した時(真理に到達した時)に、あらゆる艱難辛苦はもう経験しないのです。
たとえ艱難辛苦が来ても、台風が来ても木は何ともないのです。たとえ木が焼かれても根っこは残っています。つまり、そういう人間のみが一喜一憂しないで生きているということです。ありがとうございました。
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