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ベストグループ見聞会御講話集「21世紀を幸せに生きる」

衣川晃弘大先生の見聞会講話集「21世紀を幸せに生きる」第9巻より

2017年(平成29年)1月28日 ベストグループ東北地区見聞会 ②

我々の小さい時は、ご飯が食べられなくても、子供にはお金の話は一切しませんでした。それよりも命の尊さと人間性、人格の大切を教えられて、私たちは大きくなったのです。

私は親が大好きでした。父のことになるともう大好きでした。なぜそんなに好きになったのかというと、夜逃げをしても腹違いの子供三人と私を育てるために一生懸命に働く父の姿を見た時に、感謝しかありませんでした。

私の親は子供たちの前では、お金で喧嘩をしたことはありませんでした。私たちは親の大切さを教えられました。人の道、命の大切さを教えられました。

親に感謝する人は人を大事にします。「困った時は助け合える人間になるんやで。私たちも困った時に助けてもらったんやで」と育ての母から教えられた言葉が、少しは役に立ったのです。だから、私は困っている人がいると放っておけないのです。

私は四十一歳まで、やることなすことが、全て上手くいった時代があるのです。三十八歳までずっと命の存在を認めていました。三十五歳に一人から始めた二つ目の会社は、たった四年目で五千四百名の方々が働いて下さいました。

普通の人間では難しいと思います。それは見えない力のお陰様だったのです。そしてたった四年目で、今のお金で百億円の売上を突破させて下さいました。飛び込み訪問販売では四年間、日本一の会社にならせて頂きました。

私は人間性が善かった方だと思います。だから、働いて下さる方々は「この社長は若いけれど、日本一の社長にしてあげよう」と言って下さったのです。

しかし五年目で、一千億円の売上目標を掲げたのです。それで完全に人格が破綻して、「俺の力だ」と思った時に敗れていったのです。

それまでは、「自分には何の力もない。何か目に見えない力で守られている」と妻に話していたのです。そのように言っていた時は成功させて下さいました。

しかし、成功すると「俺の力だ」と思うようになりました。「俺の力だ」と思った時に汚い心が出て、人が離れていきました。人は心が浄い方と汚い方のどちらについていきますか? 浄いな心の方について行くでしょう。

ここに失敗の要因があったのかも知れません。その結果、会社のお金を全て無くしました。五千四百名も働いて下さった方も二百名に減りました。私の心はボロボロになりました。

しかしその時に、強い人間になるチャンスを頂いたのです。人間は何かがあるから強くなるチャンスを頂いたのです。会社が潰れかけて、初めて育ての母が言った言葉を思い出したのです。目に見えない方に縋(すが)ることを忘れていました。

私は、会社が潰れかけていたことを家族には一切言いませんでした。なぜなら、妻にも子供にも心配をさせてはいけないと思ったからです。私は一人で責任を背負っていました。

しかし、「もう限度が来た、これで駄目になるかも知れない」となった時に初めて「神様、助けて下さい」と縋ったのです。溺れる者は藁をも縋るのです。

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